こんにちは、うどん太郎です。
ビジネスホテルに泊まると、ふと目に入る謎の存在がありますよね。
テレビ台の下、あるいはデスクの脇にちょこんと佇む、白い四角い箱。
そう、あの小型冷蔵庫です。
静かにそこにあるくせに、意外と存在感がある。
500mlペットボトルが数本入るくらいのサイズ感なのに、「ん?全然冷えてないぞ…」なんてこともある。
メーカー名も分からない、型番もやたら無機質。「これは一体、何者なんだ?」と気になったことがある人、きっと多いはず。
今回はそんな“ホテル冷蔵庫の謎”に迫るべく、
その正体・仕組み・価格・使い道などをまるっと深掘りしてみました!
◆ ビジネスホテルの冷蔵庫、その正体は「ペルチェ式」

まず、あの冷蔵庫の正体について。
ビジネスホテルでよく見かけるタイプの冷蔵庫は、ほぼ「ペルチェ式冷蔵庫」です。
「ペルチェって誰やねん」と思うかもしれませんが、これは冷却方式の名前。
ペルチェ素子という電子部品に電流を流すと、片面が冷えてもう片面が温かくなる——この原理を利用して庫内を冷やすのがペルチェ方式。最大の特徴は“静音性”。
モーターやコンプレッサーを使わないため、
- 寝ていてもまったく音がしない
- 振動ゼロで周囲に優しい
という、ホテルにとって非常にありがたい仕様です。
ただし、冷却力は控えめ。
キンキンに冷やすというよりは「ほどよく涼しく保つ」程度。
生ものや冷凍食品には正直向いていません。
◆ 作ってるのはどこ?見えない製造元のカラクリ

「この冷蔵庫、どこのメーカーのもの?」と気になって、ロゴを探しても何も書いてない。
そんな経験、ありませんか?
実はビジネスホテル向けの冷蔵庫には、メーカー名が記載されていないモデルが多いんです。
その理由は、OEM(他社ブランドとして供給)やホテル専用モデルが多いため。
主な製造元として知られているのは以下の企業です:
- フォルスタージャパン(ホテル・業務用に強い)
- ユーイング(U-ING)(家庭用ミニ冷蔵庫も展開)
- 三ツ星貿易(業務用の輸入販売を多く手がける)
- アイリスオーヤマや東芝ライフスタイルも家庭用で参戦中
さらに、中国・韓国・台湾など海外で製造された製品を国内企業が輸入・販売しているパターンも多くあります。
つまり、外見は同じでも中身はバラバラ。
型番も似たような文字列(「PRC-B051D」「JR-N40G」など)が多く、一般人には正体不明なまま使われています。
◆ あの冷蔵庫、家でも買える?気になる価格帯

「音が静かで小さくて、なんか可愛い。うちにも一台ほしいな…」と思ったことがある人へ。
買えます。普通に買えます。
楽天やAmazon、家電量販店の通販サイトなどで「小型冷蔵庫」「ペルチェ冷蔵庫」などと検索すれば、まさにあの“ホテルっぽい見た目”の製品がたくさん出てきます。

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価格帯の目安は以下の通り:
冷却方式 | 特徴 | 価格の目安 |
---|---|---|
ペルチェ式 | 超静音、冷却力は控えめ | 約1.5万~2.5万円 |
コンプレッサー式 | よく冷えるが音が出る | 約1.7万~3万円 |
吸収式 | 静音かつ冷却力あり(高価) | 約3万~5万円以上 |
ホテルで使われているのはペルチェ式の1.5万円前後のモデルが主流です。
おすすめの検索キーワード:
- 「小型冷蔵庫 静音 40L」
- 「ホテル用冷蔵庫 家庭用」
- 「ペルチェ 冷蔵庫 寝室 書斎」
◆ 自宅での活用シーンは?

性能が「そこそこ」なことを考えると、家庭用として微妙…と思うかもしれませんが、使い方次第で十分活躍します。
活用例:
- 寝室で夜間の水やスポドリを冷やす
- 子ども部屋でジュース置き場に
- 書斎やワークスペースに置いて缶コーヒー用
- サプリメントや化粧品の保管に(温度管理が重要な物に便利)
このサイズ感、“置ける場所の自由度”が抜群に高いんです。幅45cm程度のスペースがあれば設置OK。
棚の下やベッドサイドなど、意外とどこでもマッチします。
◆ 「冷えてない!?」あるあるトラブルの真相

ホテルでよくあるあるある。
「え、冷蔵庫ついてるのに、まったく冷えてないじゃん…!」
これ、実は冷蔵庫のせいじゃないことが多いんです。
主な理由は以下の通り:
- チェックイン時に電源オフ(節電対策)
- ダイヤル設定が最弱(音が出るのを避けるため)
- 長期滞在者の“入れっぱなし”防止のため運用ルールで電源を切っている
まずは冷蔵庫の中を覗いて、スイッチや温度調節ダイヤルを確認してみましょう。
電源を入れてから2~3時間経てば、それなりに冷えてくるはずです。
◆ デジャヴ感の理由。「またこの冷蔵庫か」

「なんか、どのホテルでも同じような冷蔵庫を見てる気がする…」
この感覚、間違っていません。
ビジネスホテルでは、同じ系列のホテルで大量に同じ冷蔵庫を導入することが多いため、出張族には見慣れたフォルムとなるのです。
しかもホテル専用モデルは販売チャネルが限られており、市販されていない場合も。
とはいえ似たデザイン・性能のモデルは通販で手に入ります。
「小型 冷蔵庫 40L 静音」で検索して、白くて四角くてシンプルなデザインが出てきたら、ほぼ“あれ”です。
◆ まとめ|小さくて静かな“相棒”を見直そう

- ビジネスホテルにある冷蔵庫は静音性と省スペース性重視
- 冷却力は控えめだが、ペルチェ式で音がしないのが魅力
- 実はAmazonや楽天で1.5万円前後で購入可能
- 外見は似ていても中身はOEM含めて様々
- 自宅でも活躍の場アリ。寝室・書斎・子ども部屋におすすめ
ホテルでしか見かけなかったあの冷蔵庫も、視点を変えれば意外と便利な存在。
そして一度気になり始めると、出張先でつい「今日はどの冷蔵庫かチェック」したくなるのが“ビジネスホテル冷蔵庫沼”。
次にホテルに泊まる際は、ぜひ冷蔵庫をよく観察してみてください。
型番・メーカー・仕様、意外な発見があるかもしれません。
それでは皆さん、今日もほどよく冷えた出張ライフを。
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