ビジネスホテルのユニットバス、なぜこんなに乾くの?驚きの理由とその仕組み

ビジホ

出張や旅行でビジネスホテルを利用した際、「ユニットバスが意外と早く乾いてる!」と感じたことはありませんか?その他、ユニットバスに干していたタオルもいつの間にかカラカラになっていた!シャワーを浴びた直後は鏡も曇り、床も濡れていたのに、1~2時間後にはスッキリ乾いていることも。家庭の浴室ではこんなスピードで乾燥することはほとんどありません。

では、なぜビジネスホテルのユニットバスはこんなにも乾きが早いのでしょうか?この記事では、その理由と仕組みを詳しく解説します。

ユニットバスとは?基本をおさらい

まず、ユニットバスの定義を簡単におさらいしておきましょう。

ユニットバスとは、「浴槽・洗面台・トイレが一体型となった、工場であらかじめ成型されたパーツを組み立てて作る浴室空間」のこと。多くのビジネスホテルでは、このユニットバスが標準仕様となっています。

ビジネスホテルのユニットバスが早く乾く5つの理由

素材が乾きやすい「樹脂・FRP製」だから

ビジネスホテルのユニットバスには、FRP(繊維強化プラスチック)や樹脂製のパネルが使われています。これらの素材は水を吸わず、表面がツルツルしているため、水滴がすぐに流れ落ちたり、蒸発しやすいのです。プラスチックといえばお菓子の包装などに使われているものをイメージしますが、もっと硬いプラスチックとなります。

家庭の浴室のようにタイルや木材を使っていないため、吸水によるジメジメ感も少なく、乾燥が圧倒的に早くなります。

空間がコンパクトで湿気がこもりにくい

ビジネスホテルのユニットバスは、限られたスペースに収まるよう1~2畳ほどのコンパクトサイズになっています。空間が狭いぶん、温まった湿気もすぐに抜け、換気効率も高くなります。

狭い=息苦しい…と感じる人もいますが、「乾きやすさ」という点では非常に合理的なんです。

強力な換気扇が常時稼働していることが多い

多くのビジネスホテルでは、換気扇が常に「弱」モードで稼働していたり、シャワー後も自動的に換気が続く設計になっていることがあります。

特に新しめのホテルでは、浴室の湿気を早く排出するよう空調システムが工夫されているため、自然乾燥よりもずっと早いスピードで水分が取り除かれます。

掃除のしやすさ=水はけのよさ

ホテルの清掃スタッフにとって、ユニットバスは「短時間で掃除が終わる」ことが大事。そのため、排水口の位置や床の傾斜、水はけの設計がとても優れているのです。使用後に残った水が自然と排水口に集まるよう、床は微妙な傾斜がつけられており、拭き取りもしやすい素材が選ばれています。この水はけの良さが、乾燥の速さにも直結しているわけです。なのでカビなどもほとんど見かけませんね。

毎日のプロ清掃で“余計な水分”が残っていない

チェックアウト後、清掃スタッフが徹底的に水分を拭き取ってくれます。家庭ではつい放置しがちな浴槽の縁や床の水滴も、ホテルでは毎日リセットされている状態です。乾燥の早さというのは、「もともと乾いているベース」があるからこそ。プロの清掃技術が陰で支えているのです。

自宅の浴室では真似できないの?

完全に同じスピードで乾かすのは難しいですが、以下のような工夫で近づけることは可能です。

浴室乾燥機や換気扇を長めに回す(30分~1時間)

床の水分はすぐ拭き取る(スクイージーを使うのが◎)

壁や鏡の水滴もタオルで拭く習慣をつける

浴室の素材を見直す(リフォーム時にFRPパネルなど)

日々のちょっとした工夫で、カビやぬめりの発生も抑えられ、快適なバスルーム環境に近づきます。

ビジネスホテル選びのポイントにもなる「乾きやすさ」

意外かもしれませんが、「ユニットバスの乾きやすさ」は快適なホテル滞在に直結するポイントです。翌朝もシャワーを使いたいとき、床がベチャベチャだと不快ですよね。出張中はタイトなスケジュールで移動する人も多いため、乾きやすいユニットバス=ストレス軽減にもつながります。

まとめ|ユニットバスの速乾性には理由があった!

ビジネスホテルのユニットバスが早く乾くのは、以下のような理由からです。

• 水を弾きやすい素材(FRP・樹脂)を使用

• コンパクトで湿気がこもりにくい設計

• 換気扇や空調による強力な排湿機能

• 水はけ重視の床設計と排水構造

• 清掃スタッフによる日々の乾拭きメンテナンス

「ただの小さいお風呂」と侮るなかれ、ユニットバスには快適さを支える工夫がぎっしり詰まっています。これを知っているだけで、次のホテル選びや自宅バスルームの改善にも役立つかもしれません。

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