出張や一人旅、最近ではリモートワークの拠点としても注目されている「ビジネスホテル」。便利でコストパフォーマンスも高く、使い勝手の良い宿泊施設として私たちの暮らしにすっかり定着しています。しかし、このビジネスホテルという言葉、改めて「いつから始まったのか?」「どういった特徴があるのか?」と聞かれると、意外と説明に困る方も多いのではないでしょうか。
私は普段、週の2日はビジネスホテルに宿泊するサラリーマンですが、あまり深く考えたことはありません。笑
この記事では、ビジネスホテルの歴史的な始まりから、定義、他の宿泊施設との違いまでを整理してみたいと思います。
ビジネスホテルの定義とは?
まず、「ビジネスホテル」という言葉の定義から確認しましょう。
ビジネスホテルとは、主にビジネス目的の宿泊客をターゲットとした宿泊施設のことです。基本的には「1人1部屋」の利用を前提としており、シンプルで機能的な客室、アクセスの良い立地、リーズナブルな価格設定が特徴です。必要最低限のサービスと設備に絞ることでコストを抑え、宿泊者にとっての「使いやすさ」と「手頃さ」を両立している点が魅力です。
ただし最近では、ビジネスパーソンだけでなく観光客や外国人旅行者の利用も増えており、ターゲットの幅は広がってきています。ではビジネスホテル以外のホテルって?となる方もいると思います。また別記事で紹介できればと思います。
ビジネスホテルの始まり
ビジネスホテルの原型は、高度経済成長期の日本で生まれました。(意外!)1960年代後半から1970年代にかけて、日本全国で経済活動が活発になり、地方都市にも多くの出張者が訪れるようになります。ところが当時、出張者が気軽に宿泊できる場所は限られており、温泉旅館や観光ホテルは料金が高く、またビジネス向けとは言えない雰囲気もありました。
そこで登場したのが「ビジネスホテル」です。1970年代に入ると、低価格で宿泊できるシンプルなホテルが徐々に増え始め、都市部を中心にチェーン展開する企業も現れます。例えば、「東横イン」や「ルートイン」などのチェーンはその代表格です。
また、1970年の大阪万博(日本万国博覧会)もビジネスホテル普及の追い風になりました。国内外から多くの人が集まる中で、手軽に泊まれる宿泊施設の需要が一気に高まったのです。
ビジネスホテルの特徴
ビジネスホテルには、他の宿泊施設と比べて以下のような特徴があります。
1. 立地の良さ
駅の近くや市街地など、アクセスの良い場所にあることが多く、出張や短期滞在に便利です。近くに飲食店やコンビニがあるホテルが多いですね。
2. コンパクトな客室
シングルルームを中心に、機能性重視の設計。寝る・仕事をするという目的に最適化されています。ツインルームやダブルルームなどお客様の要望に合わせるため、様々な広さがありますね。
3. リーズナブルな価格
1泊5,000円〜8,000円程度で泊まれる施設が多く、経費削減のニーズにも対応。最近では物価高騰のため都市部、観光地で高騰が見られます。
4. サービスの簡素化
ルームサービスやコンシェルジュなどの高級サービスはなく、フロント業務も簡潔。セルフチェックインや省力化された清掃システムなども導入されています。
5. 必要最低限のアメニティと設備
Wi-Fi、デスク、ユニットバスなど、ビジネス利用に必要な設備はしっかり完備。最近は大浴場や無料朝食を備える施設も増えています。中には朝夕を提供するホテルもある!
現代のビジネスホテルは進化している
近年では、ビジネスホテルのイメージも大きく変化しています。従来の「寝るだけの場所」から、「快適に過ごせる滞在空間」へとシフトしているのです。
・ラグジュアリービジネスホテルの登場(結構高い!)
・女性専用フロアやセキュリティ強化の取り組み
・ワーケーションや長期滞在を意識したプラン
・外国人向けの多言語対応や観光案内
など、現代のニーズに合わせてサービスの幅が広がっています。
まとめ
ビジネスホテルは、昭和の高度経済成長期に生まれ、出張者のニーズに応える形で発展してきた日本独自の宿泊スタイルです。シンプルながらも機能的、そしてコストパフォーマンスの高さが魅力であり、今では観光やリモートワークなど、ビジネス以外の目的でも幅広く利用されています。
これからも社会の変化に合わせて、ビジネスホテルは進化し続けるでしょう。今後は、私が実際に宿泊したビジネスホテルのレビューや、おすすめの施設についても紹介していきたいと思います。
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